騒がしい所や広い会場で聞こえにくいのは?
	聞きたい音や会話と雑音の比率が悪くなっているからです。

　 会話と雑音の比率をS/N比（スピーチ/ノイズ比）と言い、難聴の方はこの比率が大きくないと聞き分けるのが難しくなります。
正常な耳ではS/N比が1、つまり会話と雑音が同程度でも聞き取れるのですが、難聴の方にはかなり難しい作業になります。

　音は距離が2倍になると大きさは半分になります。遠く離れるほど声は小さくなり、雑音の大きさは変わらないため、やはりS/N比が 悪くなり、聞き取りが難しくなってきます。
　

　以前の補聴器は音を大きくしても、雑音も含めて全部を大きくしていたため、S/N比は変化なく、騒がしい環境では 役に立たないものでしたが、現在の補聴器の中には、様々な工夫を凝らしてS/N比を改善させる機能を持ったものが たくさん出ており、環境の悪い中でも十分使用できる補聴器が見つけられるでしょう。