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難聴になる原因は?
最も多いのは加齢による難聴です。

 難聴の原因で最も多いのは加齢による難聴です。70歳以上の方の平均聴力は40デシベル以上であり、日常生活に 支障がでるレベルとなっています。
ごく一部(およそ5%程度)の方を除き、ほとんどの方が加齢による難聴になります。 加齢による難聴は高音域から聞こえにくくなり、左右が同程度に悪くなり、加齢が進むことで難聴も進行していきます。 最近の研究では糖尿病や高血圧、腎臓障害なども難聴の因子となっているそうですが、原因を一つに絞ることは難しく、 残念ながら現在は治療で治すことも難しい難聴です。

 中耳炎などの中耳や外耳の病気によってひき起こされる難聴もあります。
中耳炎の中でも滲出(しんしゅつ)性中耳炎は鼓膜の裏側に液体が溜まるものですが、あまり痛みが無く気づくのが遅くなる傾向にあります。 比較すると急性の中耳炎は痛みがあり、発熱などを伴うこともあり早めに受診される方が多くなります。急性中耳炎は症状に比べ 治療で完治する可能性が高いのですが、慢性化すると慢性中耳炎となり、後年難聴の因子となることもあります。
中耳炎では治療のため鼓膜を切開するときもあり、通常は自然に再生していくのですが、繰り返すことで穴がふさがらなくなることもあります。
滲出(しんしゅつ)性中耳炎は高齢者や子供に多く、10歳くらいになるとだんだん少なくなっていきます。

  長年大きな音にさらされていると騒音性難聴になることもあります。あまりに大きな音を聞くと、短時間で聞こえが悪くなってしまうこともあります。 そのような場合は急性音響性聴力障害と呼ばれます。

 原因が不明で突然聞こえが悪くなる難聴もあります。突発性難聴と呼ばれるもので、発症の早期に治療を開始することが重要で、一般に2週間以内に 治療を開始することが望ましいと言うことです。


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