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補聴器をかける聴力の目安は?
個人の生活スタイルや社会性によって、相当に差があります。

  同程度の難聴があっても、年齢や仕事、家族の有無などによって、補聴器を必要とする機会は違ってきます。 例えば年齢も若く、仕事上たくさんの人と会話をする機会の多い人と、高齢で独居、畑仕事がメインの生活では必要性が違うのも当然です。
聞こえの不自由を感じる受け取り方も、個人によって違います。周囲が勧めてもどうしても着けるのをためらう方も多くあります。
補聴器が高価であることも装用をためらう一因となっているかもしれませんが、費用を抜きにして考えると、やはり聴力がその指標となるでしょう。
かつて補聴器の性能が十分でなかったころ、60デシベルがひとつの目安でした。
現在では軽度の難聴の方に十分使える補聴器が各メーカーから発売されており、 40デシベル前後から使えるものが出来ています。
特にオープンタイプの耳掛式やRICタイプと呼ばれる耳掛式補聴器は、30dB程度の極軽度の難聴や、高音域だけの難聴でも、違和感無く使えるタイプです。
補聴器サービスでは、特に初めての方には試聴貸し出しを行うことで、メリットとデメリットを実感して頂く事をお勧めしています。

※WHO(世界保健機構)の難聴度分類

難聴の程度 聴力(良聴耳) 日常の能力 推奨
0正常 25デシベル以下 ささやき声も聞こえ、日常生活に支障が無い。
1軽度難聴 26〜40デシベル 1mの距離で話した声を聞くことが出来、復唱することが出来る。 補聴器が必要な場合もある。
2中等度難聴 41〜60デシベル 1mの距離で話した大きな声を聞き、復唱することが出来る。 通常は補聴器が推奨される。
3高度難聴 61〜80デシベル 耳に向かって張り上げた声のいくらかを聞くことが出来る。 補聴器が必要。補聴器を使わない場合は読話、手話を習うべき。
4重度難聴 81デシベル以上 張り上げた声でも聞こえない。 言葉を理解するのに補聴器が役に立つ、リハビリも必要。読話や手話を優先すべき場合もある。